独立するに当たって、方向性は考えておきたいもの。
何も枠組みがない中で考えることは、非常に難しいです。
しかし、私たちは『先人達が苦労して残してくれたフレームワーク』を使うことができます。
その中でも、非常に有名なフレームワークとして『3C(顧客-customer、競合-competitor、自社-company)』が挙げられます。
これに基づいて、独立の方向性を考えてみたいと思います。
(文量が多くなりそうなので、今日は『お客様編』)
『ミクロ』の観点
顧客分析としては『ミクロ』と『マクロ』の観点で考えてみます。
『ミクロ』の方が取っ掛かりやすいのでこちらから。
現在や将来のお客様は誰?
◇想定しているお客様
- 会計、税務に困っている中小企業の経営者やフリーランス
- IPO企業の経理担当者
- 独立を目指す会社員や士業
- 独立後の方向性に迷っている人
- 『説明が苦手』を克服したい人
- 自分で経理や申告ができるようになりたい人
- ブログ発信に挑戦したい人
- 独立をして『自由な働き方』を実現
◇お役に立てない人
- 経理を外注・丸投げしたい人
- 高圧的、威圧的な態度の人
- 値下げ交渉ありきの人
- 独立に関心がない人(IPO企業担当者は除く)
お客様の問題は何?
- 経理ができない
- 会計/税務で分からないことがある
- 決算書が作れない、税務申告ができない
- 決算書の読み方が分からない
- 開示書類(有報、計算書等)が作れない
- 営業の方向性が分からない
- ブログを始めたいけど何からしていいか分からない
- 説明しても伝わらない悩みを解消したい
- 子育てで悩みがある
- 効率化ができるようになりたい
- プログラミングに興味があるけど何から始めたらいいか分からない
何が申込の決め手になる?
- 宮本のスタンスが事前に明確に伝わっていること
- サービスの内容が明確であること
- 複数のサービスから選べること(対面orオンライン、1対1or1対多、話すor読むor聞く)
- 申込が簡潔であること
- 料金に納得してもらえること、支払方法が簡単であること
『マクロ』の観点
次にマクロの観点。
市場はどのような構成になっている?
◇立地
- ネット営業を中心に行うため、あまり地域にはこだわらない。
◇お客様の数
- フリーランス:200~400万人統計によって異なる
(内閣府、中小企業庁、厚生労働省等の統計より) - 中小企業:3,364,891社
ざっくりではありますが、概ね500万人あたりが顧客の候補になりそうです。
本当はこれをさらに『地域』『職種』『年収』『性別』『年齢』などで分けて詳細分析を行うのですが、
これはまた別の機会に。
◇公認会計士の人数(2023年時点)
- 総数:35,145人
- 中、大規模監査法人にいる人:15,903人
- 組織内会計士:2,298人
⇒独立している人:16,944人
…もっと少ないと思っていましたが、意外と多い印象でした。
◇税理士の人数(2024年3月時点)
- 開業税理士:55,578人(全体の68%)
公認会計士は税理士登録もできるため、公認会計士の人数と重なっている点もあるでしょう。
ライバルでもありますが、独立後の方向性等のご相談で同業からご相談いただく可能性も踏まえ、
ざっと確認した次第です。
市場の規模や将来性はどのくらいある?
・終身雇用が崩壊していることを考えれば、フリーランス等は増加の一途を辿る。
・独立する人が増えれば、独立に関するやり方等の経験は需要になる。
・AIと叫ばれているが、決して万能ではない。最後は人で選ばれる。
と思っています。
まとめ
以上、独立に当たっての考えを『お客様編』として整理してみました。
特に重要なことは
『お客様のどのような問題を解決できるか?』
を考えることかなと。
『お役に立てることは何か?』
と言い換えることもできます。
またこういったフレームワークは
『知っている』だけ
では全く意味がありません。
『使えているか?』をチェックポイントにしましょう。
ではまた次回。
編集後記
◇日記
午前中はとある中秋企業の社長へお話を伺いに。
資料だけを眺めているのと、実際に話を聴くのは雲泥の差がありますね。
午後は継続企業の前提の検討等を。
◇ブログネタ経緯
ビジネス・フレームワークを読み返していて、『知っているけどやっていない』なと。
ブログを書く中で、自分自身のアタマの中の整理も進めたいと思います。
◇1日1新
北千住ライク(焼肉)