公認会計士のための税理士登録手続き:面接編

『税理士登録ってどうやるの?』
『いつから始めればいい?』
『え、面接があるの…?』

公認会計士の資格を持っていると、税理士登録が可能です。

しかし、大手の監査法人などに在籍していると、兼業の関係から登録自体が認められないケースも多いかなと。

その場合、独立時に登録を行うケースが想定されますが、意外と時間がかかるなぁ。。。という印象でした。

また、公認会計士の登録では『面接』はありませんが、税理士登録時はあります。

この辺りを中心に書いてみようかと思います。

※税理士登録の手引き

目次

スケジュール

『準備には時間がかかる。』

ということは耳にしており、早めに着手を始めました。

まずは、必要資料の確認だけでも先にしておくべきかなと。

特に、手書き/郵送/作成依頼が必要といったものは、時間がかかります。
(自分だけで完結しないものです)

時間がかかった資料
  • 身分証明書(本籍地が居住地と異なる場合)※電子請求できなかった
  • 資格証明書(公認会計士協会に依頼する必要あり)
  • 履歴書(手書き)
  • 退職同意書(在籍している会社の人事部でのサインが必要)

    なお、会計ソフト会社(freeeやマネーフォワード)が税理士登録のための資料を配布しており、申請して目を通しました。

    書いてある内容は、税理士会が出している手引き👇とほぼ同様で、こちらで十分かなーといった感想です。
    税理士登録申請手続き

    私の場合、下記のスケジュールで進めました。
    申請は割とギリギリでした。。

    面接:事前に準備したことは?

    『落とすための面接ではない』

    といった情報はあるものの、油断はできないと思い想定問答などは考えていました。

    具体的にはこんな感じで。
    (メモなので、若干読みづらい点はご了承頂ければ)

    想定質問と回答を整理したもの

    1.名前、住所
    宮本大樹
    足立区(以下、略)

    2.本籍地
    ●●区(以下、略)

    3.今やっている業務
    ・●●監査法人の非常勤職員で監査業務(退職前のイレギュラー案件があり、引き継がず対応)
    (監査業務、上場準備会社など比較的規模が小さい会社を担当していた)
    ・開業に向けてHP作成
    ・研修、セミナーの構成

    4.開業予定地や間取り図について
    ・自宅で開業します。
    ・3畳ほどの書斎があり、そこで執務を行う予定です。

    5.職歴や実務経験に関する質問
    ①職歴と実務経験を説明してください
    ・201●年●月に●●監査法人に入所し、監査業務に従事していました。
    その中で、上場公開支援に関する業務に携わる機会があり、本格的にやるなら大手という先輩のアドバイスもあり、1年という短い期間ではあったものの、●●監査法人に転職をしました。
    ・201●年●月から、●●監査法人の正社員。
    ・監査業務に従事、希望通り上場公開支援業務を担当させて頂いた。
    ・監査の前段階のショートレビュー業務、財務調査業務等も。
    ・やりがいもあり、充実はしていたものの、3人目の子供が生まれてから、このままでいいのか?と考えるようになり。
    ・税理士として活躍されている方の発信されている内容に感化され、こうなりたいという思いがおさえきれず独立を選びました。

    ②-1「公認会計士になろうと思った動機」は?
    ・決めたのは、大学生になったタイミングでした。
    ・理由、大学受験が不完全燃焼に終わったので、何かしら4年間で学ぶぞ!ということは決めていた
    ・その中で、経営学部の授業で「会計学」があり、簿記って面白ないなと、目指すなら最高峰!という大原の謳い文句も響き、目指すことに決めた。

    ②-2「税理士になろうと思った動機」は?
    ・ひとことでいうと、『お客様とより近くで仕事をしたいと思ったから』です。
    ・監査法人でも、比較的、中小規模の担当をしていましたが、やはり『監査』という仕事の性質上、一定の距離はあったかなと。
    ・税理士ももちろん一定の距離は必要でありますが、よりお客様の立場にたっての仕事が可能だと思い、税理士になろ考えました

    ②-3「独立開業しようと思った理由」は?
    ・ひところでいうと『時間を自由に使えるのが、独立』だと思ったからです
    ・子供3人いて、家族との時間も大切にしたい。その中で、会社勤めは正直厳しいと感じた。
    ・すでに開業されている税理士の方で、仕事と家庭のバランスを理想的な形で取られている方を見つけ、独立を選んだ。

    ③登録して税理士になったら、どのような仕事をやりたいか?
    ・規模が小さいお客様と関わりたい
    ・まずはオーソドックスに、法人顧問や個人顧問の担当をしたい
    ・単発の相談も請け負いたい
    ・また相続税にも興味があり、チャレンジしたい
    ・会計/税務効率化のスキルなど、自分が提供できるノウハウなどをセミナー等で伝えていきたい

    6.退職手続きの状況
    ・9月30日で●●監査法人の正職員は退職済み
    ・10月1日から非常勤職員で、翌年の1月30日までの期間限定で対応

    7.支部の活動に参加できるか?
    幼い子供が3人いるので、参加できないこともあるかと思いますが、可能な限り参加できればと考えております。

    服装は、スーツとネクタイでフォーマルに行きました。
    (先方はスーツでしたが、ノーネクタイ)

    実際の問答はこうだった

    終始、和やかな雰囲気で進みました。

    応対を頂いたのは、

    • 支部長
    • 副支部長2名

    の計3名でした。

    実際にお話をした内容は以下のとおりで、
    事前に準備したことは全く聞かれませんでした。笑

    お話した内容
    • 支部長から、支部の構成や活動内容の紹介
    • 副支部長から、提出書類の内容確認等
    • 副支部長から、税理士協同組合や東京税理士政治連盟の加入のお願い等

    予定では1時間と言われましたが、実際には40分程度だったかなと。

    最後の雑談の中で、

    『税理士の使命などを聞かれるかも、と思ってました』といったところ、

    『暗唱させる支部もあるらしいよ』

    と、恐ろしいことも言っていました。
    (正確に覚えている人、いるんかいな…)

    以上、公認会計士が税理士登録するまでの『面接編』としてまとめました。

    少しでも参考になる点があれば嬉しいです。

    では、また次回。

    編集後記

    ◇日記
    昨日はブログ執筆から。早朝ランはお休み。
    日中は事務所HPの作成や、経理処理の確認。
    夕方に税理士面接。

    ◇ブログネタ経緯
    面接での質問内容など、具体的な情報がほとんどなく発信しようかなと思い。

    ◇1日1新
    税理士面接

    ◇今日の一冊
    説明組み立て図鑑

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    この記事を書いた人

    ●1990年4月生まれ。東京都出身。
    ●『時間とお金』『家庭と仕事』『思考と行動』の悩みをサポート。
    ●IT、発信、営業、会計、税金に強みを持つ。
    ●公認会計士。
    ●3児(みんな男の子)の父。

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