会計士になった人だけが、たどり着ける場所

『このまま公認会計士を目指していていいのだろうか…』
『何年も勉強してるけど受かるか不安…』
『なんとなく目指してしまったけど大丈夫かな…』

今月は公認会計士試験の二次試験である論文式試験の開催月です。

ここまでたどり着いた人は本当に努力をされてきた人だと思います。
ラストスパート、暑さに負けずに走り切ってください。

合格後、公認会計士に一歩近づくことになりますが、実際に会計士になった人だけがたどり着ける場所について考えてみたいと思います。

※これは『読書する人だけ』がたどり着ける場所

目次

会計士だけがたどり着ける場所とは?

会計士になった時に見える景色にどんなものがあるか?
3つに分けて書いてみます。

①自分自身

合格した暁には、まず自分自身を褒めてあげてください。
そして、支えてくれた周囲の方々に感謝の気持ちを伝えましょう。

そのうえで、見える景色を考えてみると、急激に何か変わるということはありません。

言い換えると、『合格して満足』では何も変わらない、ということです。

私自身、働き始めた時は現実と理想のギャップに苦しみました。
受かったのにこれかい、と。

しかし、その現状を変えるべく努力の方向性を整えてきたので、たどり着けた場所があります。

  • お客様から信頼を得られたと感じる瞬間
  • 会計士になったからこそ選べた選択肢(仕事もプライベートも)
  • 会計士としての自信(知識も経験も)

行きつきたい場所(目標)があるのでしたら、そこを目指していきましょう。

②働き方

公認会計士になった際には、監査法人に勤めることが9割以上を占めます。

ここで行う『監査業務』では、お客様の懐に深く潜り込んで行う必要があります。
普通の会社勤めでアクセスできない情報や、複数の会社を並べて見る目などを養えます。

このように会社を同時並行的に比較しながら働いていけるのは、会計士独特のものかもしれません。

またリモートワークも多くはなっていますが、『毎日同じ場所に行って同じ人と働く』ということはない、というのもやや特殊な環境かと思います。

③知識と経験

会計の知識・経験はどこでも役に立つ、と考えています。

公認会計士試験で学ぶ会計や税金、監査、法律といったことに関する知識は、どこに行っても間違いなく役に立ちます。

どんな会社、個人事業主であれ、事業を展開していくのであれば、そこには経営管理が必ず付きまとってくるからです。

一方で、受験で学ぶことは表面的な知識も多く、実務の中で会得すべきこともたくさんあります。
実際に会計士になって実務の場に出てみて感じることは、受験で学んでいることは本当に必要最低限であったなということです。

『こんなに勉強してるのにマジかよ…』
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかしこれは『公認会計士は、一生勉強』と言われる所以かなと感じます。

自分を、自分を高めて人の役に立っていきたいという思いがあるのであれば、
常に学び続ける姿勢・態度・その実行力というのは必須のものだと思います。

試験に合格すれば嬉しいですし自信もつきます。
今後の未来も明るく見えるため、これを否定するつもりは全くありません。

しかし、『自信は持っても、自惚れない』ためにも、自分自身を鍛錬しつづける姿勢は続けてほしいと願っています。

あなたは、なぜ会計士になりたいか?

試験に合格し勤め始めると、受験とはまた全く違うものが待っています。

最初は新鮮に感じていたことも、だんだんとマンネリ化してくることもあるでしょう。

そんな時、

  • なぜ会計士になりたかったのか?
  • 既に会計士の人は、どうして会計士で居続けたいのか?

ここを見失わないようにしたいと思うわけです。

私自身は監査法人に10年以上いましたが、必ずしも長く勤めなくてもいいかなと感想です。
(私は監査が楽しく、人にも恵まれたので長めにいた方だと思います)

会計士には色々な選択肢があると言われます。

  • 一般事業会社
  • コンサル
  • FAS
  • 税理士法人
  • IPO準備会社
  • 独立
  • 監査法人を立ち上げる
  • 全く違う仕事をする

どれを選んでもあなたの自由です。

どの選択肢を選ぶにしても、『なぜ会計士でいたい?』といった問いは考え続ける価値があると思います。

別に人に話せないような理由でもいいと思います。
立派な志でなくとも構いません。

自分自身に問うた時に、あいまいにせず考えてみましょう。

このように考えたことが、『自分の価値感=譲れないこと=軸』を作っていくことになります。

会計士として、どう生きていきたいか?

私の場合は、どれかに行ってみたいという気持ちもありつつも、なかなか『これだ』というものを選ぶことができていませんでした。

私は、監査業務が割と好きでした。
性格的にも合っていると、周囲の人にも言われます。

しかし、監査法人に残り続けるという選択肢は消えました。
やりたいことができたからです。

会計士としての役割は残しつつも、他のチャレンジもしていきたい。
これが現状の答えで、独立を選びました。

あなたは、どう生きていきたいでしょうか?
時間は多くはありません。
なんとなく過ごしていると、あっという間に過ぎ去っていきます。

まずは受験を。
その後も鍛錬を。

合格をお祈りしています。

ではまた次回。

編集後記

◇日記
昨日はオフ。早朝は大雨でランは休み。
ブログ執筆を先に。
AMは次男・三男と水遊び(長男は空手へ)
今日から私以外は義母の実家へお出かけです。

◇ブログネタ経緯
たどり着ける場所シリーズをやろうと思っているのと、会計士受験の月が重なって書いてみました。

◇1日1新
プラバン(長男と)

◇今日の一冊
五輪書(続き)

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