会計業界の中で周りを見渡すと、長時間労働者で埋め尽くされているように感じます。
私も長い時間働くことが多く、1日の多くを仕事(会社)に捧げていました。
(特に新人時代は、大っぴらに人に言えないくらい残業していました)
多くの時間を仕事に割くというのは、当然辛い側面があります。
一方で、充実感を感じることも多く、『快感』でもあると思うのです。
その『気持ち良さ』に酔い続けていいのか?
を考えてみます。
※酔っている
なぜ長時間労働は『気持ちいい』のか?
『快感』を感じる側面を考えてみます。
まず、『充実感を感じる』ということがあります。
負荷がかかる業務をこなし続けることで、自分の能力向上等にも繋がりますし、
仕事を終えた後には乗り切った達成感も出てきます。
『やりがい』ともいえるでしょう。
次に、『人から認められやすい』という点が挙げられます。
残念ながら『長い時間働く人が認められやすい風潮』というのは未だに根強くあると感じます。
アイツは少ししか働かないからダメなやつだ、と。
『成果』より『時間』で評価する環境にあれば、長く働く誘因は出てきてしまうものです。
加えて、『残業代』の観点もあります。
働いた時間に応じてお金がもらえるのであれば、残業しがちになるのは当然です。
最後に、『大儀名分』も。
家庭で子育てや介護等をしている方の負担は相当なものです。
『仕事の方が楽』という場面も多々あります。
働いていれば大変な家庭から逃れられるわけで、仕事を大義名分として使うために
深夜まで働き続けるということもあるかなと。
長時間労働を『続けた先』にあることは?
上記で『長時間労働の気持ち良さ』を考えてきました。
ある意味ではメリットとも捉えられそうですが、これを続けた先を想像してみると私は怖いです。
・家族が離れる ・終わりなき仕事(昇進しても減ることはない) ・お客様は選べず、望まない仕事を続ける人生 |
5年、10年、20年と経った後に振り返ってみる。
その時に後悔はないのか?
私は後悔があると思いました。
だから、仕事だけの人生は選びませんでした。
長く仕事をすることが悪い、と言っているわけではありません。
長く仕事をした結果、仕事以外の側面に悪影響が出ることが問題、と捉えています。
『今できること』は何か?
仕事に傾倒しすぎない、のめり込み過ぎない。
要するに『バランス取る』ということが重要だと思います。
短期的には、
・先にプライベートの予定を入れる ・自分の時間をブロックする ・不要なMTGには参加しない ・効率化し続ける ・人を頼る(時にはお金をかけてでも) ・学び続ける |
それでも変わらないのであれば、
長期的には『環境を変える(転職・独立)』こともアリでしょう。
ご自身の状況を改めて見返す機会になれば。
ではまた次回。