『目的、経緯、背景』など、仕事を進める中で問われることは多いと思います。
これらはすべて『Why?』に起因するもの。
会計士は『Why?』を聞いてくる人が非常に多い印象です。
ただ『Why?』ばかり考えていると上手くいかないことも。
『Why?』から切り替える選択肢もあることも知っておきましょう。
※切り替えが重要
『Why』は必ずある?
会計士という仕事柄、Why?を問われる場面が非常に多いです。
・なぜ、この会計処理になるのか? ・なぜ、この取引が存在するのか? ・取引が開始した背景は? ・何を目的とした取引なのか? ・この数字の変動の理由は何か? |
など。
会計の1つの側面として、過去に焦点を当てることが多いため
経緯を聞かれることが多いかなと。
(もちろん事業計画、資金計画など会計には未来の側面もあります)
Whyの把握は大切です。
一方で、あまりにWhyばかり考えていると疲れる時があります。
なぜなら、Whyがない時だってあるからです。
『感情>理屈』が人間の性
『Whyがない』とはどういう意味か。
これは、
『人は感情で意思決定をする』
ということです。
そもそも人は厳密に理屈立てて行動を決定しているわけではなく、
感情によって決めています。
この点は『行動経済学』や『意思決定理論』などで研究されている分野であり、
個人的な体験と紐づけても、妥当な考えと思います。
したがって『明確な理由』などなく
『理由は後付け』
といったケースも多々ありえる、ということになります。
特に人間関係における『好き嫌い』などは、まさに感覚的なものではないでしょうか。
『先に直感的に好き嫌いが決まり、あとから理由を考える』
ということは良くあることなのです。
『How?』に切り替えよう
『なぜ?』をなくそう、とは言っていません。
『なぜ?』で上手くいかない時は、別の思考に切り替えた方がいい
ということを伝えたいのです。
別の思考とは
『どうする?』
です。
特に人間関係の問題では、理由が分かっても解決しないことが多いです。
『How?』の思考に切り替えると解決の糸口になります。
Why? | How? |
なぜあの人は動いてくれない? | どう働きかけたら動いてくれそう? |
なぜあの人が苦手? | 苦手な中でも上手く付き合うにはどうする? |
なぜこの案件は上手くいっていない? | 案件の理想の着地のため、何ができる? |
上手くいっていないことに『どうする?』思考を発動頂ければ。
ではまた次回。
■編集後記
昨日は終日会計士業。
明日にとあるプロジェクトの審査対応。
一部宿題が出たので、今日の朝に相談を。
夕方以降は長男は習い事、次男は公園に。
公園では川の鯉を夢中で見てたり、アスレチックをしたりなど。
風が強く少し肌寒い感じでした。