『選択』は人生の質を下げる?:『迷い』や『悩み』を最小化すべき理由

『選んでばかりで疲れた…』
『転職するか残るか、どうしよう…』
『今日の服、何にしよう…』

人生は選択の連続です。
小さなものから大きなものまで。

振り回されて疲弊しないようにしたいものです。

※『何を食べようかなぁ』と悩んでいるのかも

目次

迷いや悩みによって『何を失っているか?』

まずは『時間』。
迷っている間や悩んでいることによって必ず時間を消費します。
迷いや悩みが大きいほど、使う時間も長くなります。
時間をかけるべきものも当然ありますが、案外不毛な迷いというものも多く、
かけるべき時間を見定めたいもの。

また、選択することで『意思の力』を消費します。
脳科学の分野においては、個人差はあるものの、人間が意思決定をできる回数には上限があることが分かっています。
限りあるものを使用する点で、コストと言えます。

これらの『選択コスト』が日々発生しているのです。

これは自分もお客様も同じです。

なぜ選択肢を減らすことが重要か?

自分の目線

人は日々膨大な量の決定を行っています。

  • 朝起きるかどうかの決断
  • 水を飲むかお茶を飲むか、はたまたコーヒーか
  • 服装をどうするか
  • 髪型をセットするか否か
  • 何を食べるか
  • 洗濯物を干すか、乾燥にするか

朝の日常的なものだけを考えても、いくらでも浮かんできます。

毎日毎日これだけのことを考えていると、『重要な意思決定』に使う力が残らない、という事態も容易に想定できるのではないでしょうか。

重要な意思決定に使う力を残すためにも、定型的な、ルーチン的なものについては可能な限りシンプルに選択できるようにしておきましょう。

大切なことを意思決定できるよう力を残しておくのです。

お客様の目線

非常に有名な『ジャムの実験』があります。
簡単に概要をまとめてみます。

ジャムの実験

実験の背景と目的

心理学者シーナ・アイエンガー(Sheena Iyengar)らが行った実験で、
選択肢の数が意思決定に与える影響を調べるために実施された。

人は選択肢が多いほど『満足度が上がる』と一般には思われがちだが、
実際は多すぎる選択肢が逆効果になることが示された。

実験の内容

アメリカのあるスーパーマーケットのジャム試食コーナーで2種類の条件を設けた。

  • 多い選択肢グループ:24種類のジャムを試食・購入できる

  • 少ない選択肢グループ:6種類のジャムを試食・購入できる

実験期間中、どちらのグループに立ち寄って試食し、その後購入に至るかを比較した。

実験結果

  • 試食者数(立ち寄り率)
    多い選択肢グループの方が約3倍以上多くの人が立ち寄った。

  • 購入率
    多い選択肢グループの購入率は、約3%
    少ない選択肢グループの購入率は、約30%

 

つまり、種類が多い方に興味は集まるものの、購入という「意思決定」は逆に難しくなってしまうことが判明した。

    ここから得られる教訓は、『メニュー』を増やし過ぎてはいけない、ということ。

    お客様も選択で疲れてしまうため、種類や金額など、絞った上で明瞭に示す必要があります。

    今から始められること『3選』

    ルールを決める

    毎日、必ず行うことのルールを決めましょう。

    私の場合、

    • 朝起きたら最初にブログを書く
    • 服装は2~3種類をローテーション
    • 朝は先に寝室を片づける
    • 子供たちが幼稚園、学校に出発してから片付ける
    • 朝食後に1日分のコーヒーを淹れる
    • 風呂掃除のタイミングを決める
    • 髪は1ヶ月に1回切る
    • 会社は3ヶ月に1回定期検診を受ける
    • 仕事に取り掛かる前にタスクの整理をする
    • 昼食後に散歩をする

    またやらないことも決めましょう。

    • 飲み会に行かない
    • 混雑時間の電車には乗らない
    • 昼食に糖質のある食事を取らない
    • 座りっぱなしにならない
    • メール・チャット・電話の通知はオフにする(バイブも音も)

    など、一例として。

    メニューを絞る

    そもそもメニューを作っていなければメニューを作ることから。

    ただし、無駄に増やしすぎないようにしましょう。
    似たようなメニューや、どっちを選べばよいか分からないような状態は避けたいもの。

    可能な限りシンプルな体験にしておきたいものです。
    またメニューの全体像も作っておくと良いでしょう。
    プロフィール

    3つ前後を意識する

    3というのはマジックナンバーとも言われます。
    この数値を意識してみましょう。

    人間は3という数字に『安心感』や『説得力』を感じやすい性質があります。
    言い換えると3という数値は『おさまりが良い』とも言えます。

    少し感覚的な話かもしれませんが、試してみて頂ければ。

    今の人生は過去の選択の結果です。
    今後の重要な意思決定に少しでも役立てれば嬉しいです。

    ではまた次回。

    編集後記

    ◇日記
    ブログ執筆、今後の会計士業の展開を相談。
    お客様の会計数値のチェック等を中心に。

    ◇ブログネタ経緯
    とある書籍から思いついたネタ

    ◇1日1新
    手羽元5本

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